本日からGoogleアシスタント対応アプリを日本語で開発できるようになったようですね。 僕も最近 Google Home Mini を購入したので、日本語で使えるアプリが充実してくれると嬉しいです。
実はAndroid端末のGoogleアシスタントでは、上記のようなGoogleアシスタント対応アプリの他に、端末内にインストールされているアプリの機能を呼び出すコマンドが実装されています。
これはGoogleアシスタントの前身、Google Nowに実装されていた Google Voice Actions という仕組みを利用したものです。
Android Developers の Common Intents ページにはこの Google Voice Actions からのインテントを受け取るための intent-filter
実装例が載っていて、この通り実装することで自作アプリで Google Voice Actions を受け取ることができます。
例として、今回は検索機能を上げてみましょう。
さきほどの Common Intents ページを見ると、search for cat videos on myvideoapp
という音声指示で myvideoapp
上で cat videos
を検索することができるようです。
内部的には com.google.android.gms.actions.SEARCH_ACTION
アクションのインテントが発行され、それを myvideoapp
が受けられる場合はアプリがこのインテントで起動され、対応していない場合はウェブ検索にフォールバックされます。
myvideoapp
というのは 僕が試した限りでは AndroidManifest
の <application>
タグ、 android:label
の文字列と一致していれば認識するようで、いわゆるアプリ名と一致している必要がありました。
<application android:label="アプリ名"> <activity android:name=".SearchActivity"> <intent-filter> <action android:name="com.google.android.gms.actions.SEARCH_ACTION"/> <category android:name="android.intent.category.DEFAULT"/> </intent-filter> </activity> ... </application>
というような定義のアプリケーションがあるとき、 SearchActivity
内で com.google.android.gms.actions.SEARCH_ACTION
アクションの Intent
から getStringExtra(SearchManager.QUERY)
することで Google Voice Actions からの検索アクションを処理できます。
検索結果のActivityが分離されている場合、実装はとても簡単です。
…と、ここまでは良いのですが、アプリ内検索機能はまだ英語版 Googleアシスタントでしか動作しません。
この挙動を試すためには、Googleアシスタントの言語設定(Androidでは端末の言語設定を参照しています)を英語にした上で search for カニ on アプリ名
のようなキーワードを文字入力する必要があります。
幸いAndroid版Googleアシスタントは文字入力を受け付けるので日本語アプリでも呼び出すことができますが、言語設定が英語の場合、日本語アプリ名をもつアプリを起動することはできません。
この仕様は非常に残念ですね…。
しかし、Googleアシスタントが日本語対応した今、「アプリ名 で カニ を検索」のようなキーワードで日本語の端末内アプリ検索がサポートされる日も遠くないでしょう。 きっと他の Google Voice Actions も日本語対応が進んでいくはずです。 その日に備えて、Common Intents や Google Voice Actions の一覧に目を通しておきましょう。