Genymotionの有料アカウントについて

Genymotionについて

Genymotionは高速なAndroidエミュレータです。 基本的な機能についてはググればいっぱい出てくるので割愛します…。

有料アカウント

GenymotionのHPに無料アカウントと有料アカウントで使える機能の違いは書いてあるのですが、具体的にどのような機能なのか詳細な説明がありません。 調べてもわからなかったので有料アカウントに契約しました。

課金

通常の課金携帯はBusinessアカウント(€24.99 per month, per user)となっていますが、個人で契約する場合はIndieアカウント(€8.25 per month, per user)が使えます。 月€8.25ならいいかな、と思ってたら年契約しかないので€99取られます。気をつけましょう。 支払いはクレジットカードの他、Paypalが利用できました。

有料機能

Multi-touch

マウスとキーボードを使ってマルチタッチをエミュレートすることができます。 操作方法はキーボードショートカットの下の方にあります。 Macbookのトラックパッドでマルチタッチした結果がエミュレータに伝わるかと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。このマルチタッチ操作はトラックパッドでは非常にやりづらいです…。

Accelerometer

加速度センサーが使えるという意味だと思うのですが、単体で設定できる画面が見当たりません。 いまのところ後述のRemote Control以外で利用する方法が不明です。

Java API

Androidアプリ内からエミュレータのセンサー値などを変更できるライブラリが利用できます。 テストコードなどを実行するときに便利そうですね。 ただし、ライブラリは1.0.0からアップデートされておらずjavadocを見てもあまり多機能とはいえない感じ。

Screencast

スクリーンショットが撮れる。動画も撮れます。それだけ。 動画のフォーマットはwebp。画質の調整とかはできなさそうです。 ちなみに無料アカウントでもDDMS経由でスクリーンショットは撮影できます。多分動画も撮れます。 DDMS経由で録画ができるようになったのは4.4からですが、この機能は2.3でも利用することができます。

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Virtual device migration

この機能は一体なんだ?全然説明がないぞ? と思っていたらユーザーガイド(PDF)に書いてありました。 デバイスイメージが更新されたときにデータそのままアップデートできるらしいです。 データそのままでOSのバージョンが変えられる機能ではありません

IMEI and Android ID update

エミュレータの各種IDが変更できます。 すでにアプリでの利用が非推奨になっているので、あまり使い道がなさそう。

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Pixel Perfect

通常、GenymotionはPCの画面サイズに応じてエミュレータを縮小表示していますが、この機能を使うと本来のピクセルに拡大して表示することができます。

通常表示

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Pixel Perfect

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Clone and Reset

デバイスイメージのクローンとリセットができます。 どちらも起動中はできないのが残念。

Network quality and performance emulation

エミュレータの通信速度と品質を設定できます。 Profileには3Gや4Gなどがありますが、どれを選んでもエミュレータ上ではWifi接続扱いなので注意。

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Priority support (reply guaranteed within 1 working day)

問い合わせすると1営業日で返事くれるらしいです。 いまのところ利用してないので詳細不明。

Remote Control

なぜかPriceページに載っていない重要機能です。 実機のタッチパネルやセンサーの状態をエミュレータに反映することができます。 実機があるのにGenymotion使う意味あるのか?と思うかもしれませんが、OSバージョンや画面サイズの異なるエミュレータでも操作できるのはすばらしい!…かもしれない。

設定画面

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操作中の実機

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これはNexus5(実機)でNexus6のエミュレータを操作したものです。 実機のナビゲーションバーが表示されるため、同一機種のエミュレータであっても画面いっぱいには表示されません。

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これはNexus5(実機)でXperia Tablet Zのエミュレータを操作したものです。 スマートフォン端末でもタブレットをRemote Controlすることができます。

Remote Controlで接続された状態ではタッチのほかマルチタッチも可能。 加速度センサーの値も実機のものになります。 GPSやカメラは残念ながら実機から共有できませんでした。

Remote Controlの操作は結構重いらしく、GalaxyNexus(実機)でRemote Controlしようとすると画面表示がカクカクになります。 またPreviewが真っ白になってしまう場合があり、こうなると一度切断して再接続しない限り表示されませんでした。

ちなみに、Remote Controlを初めて実行する際エミュレータの再起動が必要でした。

感想

年€99はちょっと割高かも…