最近気になっているGoogle Play Servicesの機能

Google Play Services7.5、7.8で素敵な新機能がいっぱい追加されたけど全然追いつけていないのでメモだけ…。

Nearby

Nearbyは近くにあるAndroid/iOS端末同士でやりとりすることができる機能です。 メールやSMS、QRコードなどを介することなく接続できるので、アカウントを知る必要も別にアプリを入れる必要もなくやりとりすることができます。

Trelloというタスク管理アプリではNearbyを使って簡単にボード(タスクリストのようなもの)が共有できるようになってました。

以下はTrelloでNearby接続を開始した時に表示される確認ダイアログです。 耳に聞こえないペア設定コードと表現されていますが、端末によってはわりと大きめの音でジジジジ…と鳴り不快でした…。

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Smart Lock for Passwords on Android

Smart Lock for PasswordsはChromeでWebサイトにログインしたときにIDやパスワードを保存し、再ログイン時に入力補完してくれる機能です。 Google Play Services 7.5からAndroidアプリでも同じ機能が使えるようになりました

Smart Lock(略)を使ってアプリでのログイン時に認証情報をGoogleサーバーに保存しておくことで、次回のログイン時に自動ログインや入力補完させることができます。 また、Chrome側の認証情報管理と同じ仕組みで動いているため、アプリとWebサービスの紐付けをしておけばどちらか一方で保存した認証情報を他方で利用することもできるようになります。

NetflixAndroidアプリが完全対応していて、前もってWebで認証情報を保存しておくとアプリをインストールして起動した直後に自動的にログインという最高のユーザー体験!という感じでした。

サンプルアプリで認証情報を保存するときの確認ダイアログ

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認証情報を取得したときの表示(下部の青い帯。右端のgマークは消せない…)

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App Invites(Beta)

App Invitesはメールアプリなどを経由せずに直接アプリの中で送信先を選んで招待メッセージを送信することができる機能です。 招待メッセージを開くとアプリの説明とInstallボタンがあり、このボタンを押下すると対象アプリを未インストールの場合はPlayストア( iTunes App Store)に遷移、インストール済みの場合は対象アプリが起動します。 招待メッセージにディープリンクを埋め込むことができるので、「指定したページでアプリを起動」という挙動もできます。

Yummlyという海外のレシピアプリが導入していたので、動作確認しました。

レシピ詳細で共有先から「Share via Yummly」を選ぶとメッセージの送信先選択画面が表示されます。 タイトル部分は編集可能、複数の宛先が選択可能なようでした。

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そのまま送信すると、相手にはこんな感じでアプリの紹介メッセージが届きます。 「Install」を押すとPlayストアへ遷移、またはアプリが起動して共有されたレシピを表示します。

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DroidKaigiの発表者を募集中です!

4月25日(土)にDroidKaigiというAndroidエンジニア向けのイベントが開催されます。

私も縁あってこのイベント運営に関わっているのですが、つい最近実行委員会内で「もっと気軽に応募してほしい!」という意見がありました。 DroidKaigiでは発表者となるAndroidエンジニアを募集しており、CFP形式で応募を受け付けています。

CFPと聞くとかなり敷居が高く感じるかもしれませんが、最新技術や高度な技術だけに限らず初心者・入門者に向けた初歩的な内容や日頃行っている開発での工夫などのちょっとしたことまで幅広く受け付けていますので、ぜひあなたの知見を共有して欲しいです!

正直、私自身高度な話はできないかも…と遠慮してましたが、入門者向けにdpiや画面レイアウトに関する内容で応募をしてみようと思っています。

CFPの応募はこちらから!2月25日(水)まで受け付けています。

Genymotionの有料アカウントについて

Genymotionについて

Genymotionは高速なAndroidエミュレータです。 基本的な機能についてはググればいっぱい出てくるので割愛します…。

有料アカウント

GenymotionのHPに無料アカウントと有料アカウントで使える機能の違いは書いてあるのですが、具体的にどのような機能なのか詳細な説明がありません。 調べてもわからなかったので有料アカウントに契約しました。

課金

通常の課金携帯はBusinessアカウント(€24.99 per month, per user)となっていますが、個人で契約する場合はIndieアカウント(€8.25 per month, per user)が使えます。 月€8.25ならいいかな、と思ってたら年契約しかないので€99取られます。気をつけましょう。 支払いはクレジットカードの他、Paypalが利用できました。

有料機能

Multi-touch

マウスとキーボードを使ってマルチタッチをエミュレートすることができます。 操作方法はキーボードショートカットの下の方にあります。 Macbookのトラックパッドでマルチタッチした結果がエミュレータに伝わるかと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。このマルチタッチ操作はトラックパッドでは非常にやりづらいです…。

Accelerometer

加速度センサーが使えるという意味だと思うのですが、単体で設定できる画面が見当たりません。 いまのところ後述のRemote Control以外で利用する方法が不明です。

Java API

Androidアプリ内からエミュレータのセンサー値などを変更できるライブラリが利用できます。 テストコードなどを実行するときに便利そうですね。 ただし、ライブラリは1.0.0からアップデートされておらずjavadocを見てもあまり多機能とはいえない感じ。

Screencast

スクリーンショットが撮れる。動画も撮れます。それだけ。 動画のフォーマットはwebp。画質の調整とかはできなさそうです。 ちなみに無料アカウントでもDDMS経由でスクリーンショットは撮影できます。多分動画も撮れます。 DDMS経由で録画ができるようになったのは4.4からですが、この機能は2.3でも利用することができます。

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Virtual device migration

この機能は一体なんだ?全然説明がないぞ? と思っていたらユーザーガイド(PDF)に書いてありました。 デバイスイメージが更新されたときにデータそのままアップデートできるらしいです。 データそのままでOSのバージョンが変えられる機能ではありません

IMEI and Android ID update

エミュレータの各種IDが変更できます。 すでにアプリでの利用が非推奨になっているので、あまり使い道がなさそう。

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Pixel Perfect

通常、GenymotionはPCの画面サイズに応じてエミュレータを縮小表示していますが、この機能を使うと本来のピクセルに拡大して表示することができます。

通常表示

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Pixel Perfect

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Clone and Reset

デバイスイメージのクローンとリセットができます。 どちらも起動中はできないのが残念。

Network quality and performance emulation

エミュレータの通信速度と品質を設定できます。 Profileには3Gや4Gなどがありますが、どれを選んでもエミュレータ上ではWifi接続扱いなので注意。

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Priority support (reply guaranteed within 1 working day)

問い合わせすると1営業日で返事くれるらしいです。 いまのところ利用してないので詳細不明。

Remote Control

なぜかPriceページに載っていない重要機能です。 実機のタッチパネルやセンサーの状態をエミュレータに反映することができます。 実機があるのにGenymotion使う意味あるのか?と思うかもしれませんが、OSバージョンや画面サイズの異なるエミュレータでも操作できるのはすばらしい!…かもしれない。

設定画面

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操作中の実機

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これはNexus5(実機)でNexus6のエミュレータを操作したものです。 実機のナビゲーションバーが表示されるため、同一機種のエミュレータであっても画面いっぱいには表示されません。

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これはNexus5(実機)でXperia Tablet Zのエミュレータを操作したものです。 スマートフォン端末でもタブレットをRemote Controlすることができます。

Remote Controlで接続された状態ではタッチのほかマルチタッチも可能。 加速度センサーの値も実機のものになります。 GPSやカメラは残念ながら実機から共有できませんでした。

Remote Controlの操作は結構重いらしく、GalaxyNexus(実機)でRemote Controlしようとすると画面表示がカクカクになります。 またPreviewが真っ白になってしまう場合があり、こうなると一度切断して再接続しない限り表示されませんでした。

ちなみに、Remote Controlを初めて実行する際エミュレータの再起動が必要でした。

感想

年€99はちょっと割高かも…

端末情報を調べるときに見るページ

au

auの開発者向けページは他キャリアの同様のページとくらべて非常にわかりやすい。 他がひどいのでわかりやすいというだけで高評価だ。

Android(TM) 技術情報 | 開発者向け技術情報 | au

端末スペックは細かく乗っていて一覧性が高い。 更新スピードも早くこの間発表された2015春モデルもすでに記載されている。 特にAndroidで重要な端末のdp設定(xhdpi,xxhdpi...)なども載っていて有用。

ディスプレイ | Android(TM) 技術情報 | au

docomo

docomoの開発者向けページは端末そのものの情報よりサービス推しが目立つ。

作ろうスマートフォンコンテンツ | サービス・機能 | NTTドコモ

端末情報は入り口が見つけにくい上に一度入ったら戻るためのリンクがない。 また、一覧表がない上に情報が機能別にページわけされていて階層が深いすぎる。 ピクセル密度という項目で実dpiは記載されているが、端末が使うdp設定は記載されていないのでdpの設定から推察する必要がある。

NTTドコモ 端末・ブラウザスペック

softbank

softbankの開発者ページにはコラムも連載されている。 ただしコンテンツ量はあまり多くなくページが細かく区切られていて読みづらい…。

Android[TM] 技術仕様情報 | SoftBank スマートフォン サービス開発支援サイト | ソフトバンク

端末情報は検索して一覧表にする形式だが、そもそもの情報量が少ない。更新も遅い。 wifiなどの機能は○/☓形式なのにグレーアウトされている機種もあったりして色々ひどい。 ディスプレイに至ってはdp設定どころか実dpiすら表示されないので自分で計算しなくてはいけない。

端末情報 | SoftBank スマートフォン サービス開発支援サイト | ソフトバンク

Android Develoeprsの歩き方

はじめに

この記事はAndroid Developersを便利に使うための方法が書いてあります。 前提としてAndroid Developersのページ構成などをある程度理解している必要があるので、まずは下記記事を参考にAndroid Developersの構造を把握してください。

Android Developersでよく読むページ

拡張機能の導入

Chromeを利用している場合、Android SDK Searchを導入することでAndroid Developersの使い勝手がかなり上がります。

主な機能

  • URL入力欄にad *keyword*と入れることでAndroid Developersを検索してくれる
  • Android Developersのクラスリファレンスページにソースコードへのリンクを表示してくれる

特に後者はとても強力な機能です。 UserManager#isUserAGoat()ってどうやってヤギかどうかチェックしてるんだっけ?と思った時にすぐ実装を見ることができます。

Blogを読む

Android Developers Blogを購読しましょう。 このブログは単なる技術系ブログではなく、Android Developersからも検索対象になっているコンテンツのひとつです。 一部の記事はGoogle Developer Japan Blogで翻訳されていますが、このブログはAndroidに限定されたものではなくAndroid Developersの検索にも引っかからないため、なるべく本家の更新をチェックするようにしましょう。

特定のタイミングで更新されるページ

Dashboardsは毎月OSバージョンや画面サイズごとのシェアが報告されるページです。 このページは毎月一度はチェックしたほうが良いでしょう。 OSのバージョンアップが行われた場合、主に以下のページが変更されます。

API levelごとの差分を見る

API Differencesで確認することができます。 URLの数字を変更することで過去の差分もみていくことができます。 引数などが変わらず、挙動のみが変わってしまうメソッドはこの方法ではわからないため、検索を活用することで探します。 あまり効率はよくありませんが、As of LOLLIPOPで検索し、左側メニューでReferencesを選択することでjavadoc内のLOLLIPOPでの動作について言及している箇所を探すことができます。 As of KITKATなども同様に探せます。

Supportライブラリにバックポートされた機能を探す

Supportライブラリの主な機能はSupport Library Featuresにまとめられています。過去にこのページをみており、新規差分だけ把握したい場合はRevisionsを参照すると早いです。 ただし、これらのページには主な機能しか記述されていないので、他のバックポートされた機能探すために検索機能を活用します。Compatで検索し、左側メニューからReferenceを検索することでjavadoc内の文字列検索になります。Support Library Featuresには記載されていないLinearLayoutCompatなどもこの方法で検索できますが、ノイズが多いため効率はあまりよくありません。

このような機能は以下のパッケージに含まれていることが多いため、パッケージ単位のReferenceでクラス一覧を眺めてみるのも良いでしょう。

早見表

アイコンサイズや代替リソースの設定の一覧が書かれているページは覚えておくと便利です。

Android Developersでよく読むページ

Android Developersを読むときの注意点

どのページにも言えることですが、一見目次のように見えてもページ階層と関係ないリンク集だったりすることがあります。 たとえばBest Practicesというページの「BLOG ARTICLES」は一見このカテゴリの子ページリンクに見えますが、実際はこのカテゴリと関係があるブログ記事の一覧になっており子ページは「Supporting Multiple Screens」「Supporting Tablets and Handsets」「Verifying App Behavior on ART」の3つになります。 Android Developersのページ構成は左側ペインを参考にしましょう。

About

このページはトップページの「Learn More」か左上の「Developers」ロゴ右の矢印から展開するメニューからしか飛べないので気が付きにくいページです。 Androidのバージョンごとに追加された新機能などや変更点などが記載されています。 Android Wear、TV、Autoなどの概要ページも同じ階層にあります。 特にDashboardsはOSのバージョンや端末サイズごとのシェアが書かれており、毎月更新されるので定期的に確認しましょう。

http://developer.android.com/about/index.html

Design

Androidアプリのデザイン面で注意すべきことが書いてあるカテゴリです。

http://developer.android.com/design/index.html

Material Design

AndroidにおけるMaterial Designの概要について書いてあります。 デザイン面での詳細に関してはMaterial Designガイドラインを参照してください。

http://developer.android.com/design/material/index.html

Patterns

AndroidにおけるUIデザインパターンについて書かれています。 見た目だけでなくNavigation Drawer利用時の画面遷移の在り方確認ダイアログを使うべきタイミングについても書かれているので、Androidアプリを実装する上で是非読んでおくべきです。

http://developer.android.com/design/patterns/index.html

Building Blocks

Androidで利用できる標準UI部品について書かれています。 執筆時点ではスクリーンショットなどがMaterialテーマに対応していませんが、どのような部品があるかは把握しておきましょう。 ActionBarタブなどすでに非推奨のものも載っているので、他のページ(特に最新のAPIにおける変更点)と合わせて読む必要があります。

http://developer.android.com/design/building-blocks/index.html

Downloads

ActionBarメニューで利用できるアイコンやフォントなどがダウンロードできます。 他のページからダウンロードできるものもこのページにまとめられているので便利です。

http://developer.android.com/design/downloads/index.html

Develop

Androidアプリ開発に直接関係するカテゴリです。 APIリファレンスやサンプルコードが含まれるのもここです。

http://developer.android.com/develop/index.html

Training

Trainingは名前の通りAndroidアプリ開発のための練習資料です。 中級者以上は用がないと思いがちですが、タブレット対応する際に考えるべきことAndroid TVハードウェアの制限など引っかかりやすい部分も載っているので触ったことがない機能を実装するのであれば一読しておくべきです。

http://developer.android.com/training/index.html

API Guides

Android APIにどのような機能があってどう使うべきかがカテゴリごとにまとめられています。 DesignやTrainningからリンクされているページもあるので、これらのページとあわせて読むとより理解が深まります。

http://developer.android.com/guide/index.html

App Components

Androidの基本的なコンポーネントについて書いてあります。 特にIntents and Intent Filtersは全てのコンポーネントをつなぐIntent機能について説明されているので必ず読みましょう。

http://developer.android.com/guide/components/index.html

App Resources

Androidのリソース管理について書いてあります。 代替リソースの定義方法は複雑ですが、それぞれ関係するページにリンクが貼ってあるので利用する際はリンク先まで読みましょう。

http://developer.android.com/guide/topics/resources/index.html

User Interface

AndroidのUIについて網羅的に書かれています。 このページでは主に実装面について書かれているので、Designカテゴリとあわせて読むことで実際にどのような場面でどのようなUIを選択すべきかが理解できます。 Action Barの実装などは古い記述が残っているので最新のAPIと照らしながら読みましょう。

http://developer.android.com/guide/topics/ui/index.html

Best Practices

Androidアプリをより良くするための情報が書かれています。 特にSupporting Multiple Screensはアプリの表示崩れを防ぐ上で非常に重要な項目なので、必ず読みましょう。

http://developer.android.com/guide/practices/index.html

Reference

Android APIのリファレンスです。いわゆるJavadoc。 非常に有益な情報もあるので、普段使っているクラスでも一度は目を通しましょう。 例えば、Intentクラスのリファレンスでは「Standard Broadcast Actions」という形でよく使われれるブロードキャストアクションの一覧が載っています。

http://developer.android.com/reference/packages.html

Tools

開発ツールに関する情報が載っています。 Android StudioやADTだけでなくSupport Libraryに関する情報もここにまとめられています。

http://developer.android.com/sdk/index.html

Tools Help

Android SDKに付属しているツールについて説明されています。 Android Debug BridgeDraw 9-patchはよく使うので目を通しましょう。

http://developer.android.com/tools/help/index.html

Support Library

Supportライブラリについて説明されています。 特に重要なのはFeaturesRevisionsです。 前者はSupportライブラリがそれぞれどのような機能を実装しているかの概要、後者は各機能が実装されたリビジョンが記載されています。 実際にはFeaturesに記載されていない機能も多く含まれているので、Referenceを見ることも重要です。

http://developer.android.com/tools/support-library/index.html

Google Services

Google Servicesについて書かれています。 アプリで連携できるGoogleサービスの説明のほか、Google Play ServicesとそのサブページがGoogle Play Services SDKに関するリファレンスになっています。 アプリ内課金を行う場合はGoogle Play In-app Billingを参照しましょう。

http://developer.android.com/google/index.html

Samples

Androidの各APIやUIに関するサンプルプロジェクトが公開されています。 最近What's Newページが追加され、新しいサンプルがどれなのかわかるようになりました。 サンプルプロジェクトはSlidingTabsColorsなど有用なものもありますが、最新機能のサンプルなどはSDKに依存していてバックポートの方法などが全く書かれていないものが多いです。 Android Studio上で直接インポート可能なので、Android Developers上で参照することはあまりありません。

http://developer.android.com/samples/index.html

Distribute

作成したAndroidアプリをどのように配布するかの情報が書かれています。

http://developer.android.com/distribute/index.html

Google Play

Google Play上でアプリがどのように表示されるか、Developer Consoleをどのように設定すべきかが書かれています。

アプリ開発と直接関係ないと思いがちですが、アプリを成功させるための秘訣などの情報も含まれるため有益です。

http://developer.android.com/distribute/googleplay/index.html

Essentials

アプリを成功させるために必要なポイントがUIデザインやコーディング、テスト手法にわたって書かれています。 Core App QualityTablet App Qualityは是非読んでおきましょう。 ただし、内容は古いものも含まれています。

http://developer.android.com/distribute/essentials/index.html

Stories

成功したアプリの事例が説明されています。 あまり更新されていませんが、Developer Stories: The Opportunity of Android Tabletsなどはタブレット対応が必要だと説明する際の資料として使えます。

http://developer.android.com/distribute/stories/index.html

Androidでよく使うdp指定まとめ

dpとは

dpの仕組みについては過去にまとめています。

いまさら聞けないdp入門

本記事ではレイアウトを組んだり画像を用意する際によく使う数字をいくつか紹介したいと思います。 レイアウトの場合はそのままdp指定できますが、画像はdpサイズを元に各dpi用の画像を生成してください。 下記表の倍率をdpに掛けたものが画像サイズになります。

汎用密度 倍率 dp px
ldpi x0.75 48dp 32px
mdpi x1 48dp 48px
hdpi x1.5 48dp 72px
xhdpi x2 48dp 96px
xxhdpi x3 48dp 144px
xxxhdpi x4 48dp 192px

レイアウト系

Androidのレイアウトでよく利用されるdpサイズについて記述します。 Android Developersの記述とMaterial Designガイドラインでは一部のボタンサイズやパディングなどが異なりますが、Android Developersの記述はMaterial Designに限らずあらゆるデザインに利用できる指針として一度目を通したほうが良いでしょう。

8dp

Androidレイアウトにおいて、各部品の間隔は8dpが基本です。 この指定は48dpリズムに基づくものなので、詳しくは後述の48dpを参照してください。

http://developer.android.com/design/style/metrics-grids.html#48dp-rhythm

16dp

image

アイテムのステータス表示やアクションのための小さいアイコンサイズは16x16dpです。 ただし、実際に見える領域は余白を設けて中央12x12dpに収めることとされています。 48dpの章でも触れていますが、タッチ可能な部品は最低32dpとされているため、このアイコンが操作可能な場合はTouchDelegateやpaddingを利用して配置したほうが良いでしょう。

http://developer.android.com/design/style/iconography.html#small-contextual

24dp

image

通知に利用するアイコン(スモールアイコン)サイズは24x24dpです。 このアイコンは透明な背景に白単色で描画されている必要があります。

http://developer.android.com/design/style/iconography.html#notification

32dp

image

ActionBarのアイコンサイズは32x32dpです。 ただし、実際に見える領域は余白を設けて中央24x24dpに収めることとされています。

http://developer.android.com/design/style/iconography.html#action-bar

48dp

image

タッチ操作可能な部品は余白を含めて48dpを最小単位として配置すべきです。 一般的なAndroid端末において48dpは9mm前後で表示されるため、ユーザーは正確に狙った部品を操作することができます。 48dp内のpadding指定や部品間の間隔についても下記ページが参考になります。 デザイン上部品の表示領域を小さくする場合でもpaddingやTouchDelegateを利用してタッチ領域が32dpを下回らないようにしましょう。

http://developer.android.com/design/style/metrics-grids.html#48dp-rhythm

また、48dpはAndroidアプリのアイコンサイズでもあります。 アプリアイコンに関してはxxxhdpiまで提供することが推奨されています。

http://developer.android.com/design/style/iconography.html#launcher

64dp

Notificationの高さは64dpです。 ただし、BigPictureStyleなどのBig View Styleが指定されている場合、展開すると256dpで表示されます。 このため、BigPictureStyleで画像が実際に表示される領域は256-64=192dpとなります。

http://developer.android.com/guide/topics/ui/notifiers/notifications.html#CustomNotification

240dp

image Navigation Drawerの幅は240〜320dpにすべきです。 ただし、320dpにした場合一部のスマートフォンではNavigationDrawerで埋まってしまいます。 コンテンツによりますが、SlidingPaneLayoutでもこの幅を利用したほうが良いかもしれません。

https://developer.android.com/design/patterns/navigation-drawer.html

文字サイズ

Androidフレームワークでは文字サイズは以下のようになっています。 特別な理由がない限りはこれに従ったほうが良いでしょう。 image

Material Design

Material Designガイドラインでも各要素のサイズやパディングなどが細かく指定されていますが、本来アニメーションやジェスチャなど全ての要素を含めてMaterial Designです。 ガイドラインから数字だけ抜き出して既存のレイアウトに当てはめても一見Material Design風になるだけで色々違和感が出てきてしまうので、ここでは個別の要素のdpについて説明はしません。

http://www.google.com/design/spec/layout/structure.html http://www.google.com/design/spec/layout/metrics-keylines.html

端末サイズ系

image

Androidにおけるdp解像度は画素密度と実解像度で計算されるため、端末の実サイズによって大体の範囲が決まっています。 フルHDスマートフォンであってもハーフHDのタブレットであってもスマートフォン/タブレットでレイアウトを切り替えられるのは、このdp解像度のおかげです。 Androidでは端末の向きに左右されない短辺のdpを端末種別の判断に利用する場合が多いです。

320dp

Androidにおいて、一般的なスマートフォンの横幅は320-384dpとなっています。 Nexus6をスマートフォンに含める場合、Androidスマートフォン向けレイアウトは横幅320-410dpの間で破綻がないことが求められます。 最近では横幅320dpの端末は少なくなっていますが、最低限確認だけはしておきましょう。

480dp

DELL Streakのようなごく一部の端末が短辺480dpとなっています。 480dp未満以上600dp未満という範囲に広げても端末数は多くなく、去年発売された端末ではXperia Z Ultraの540dpくらいです。 わざわざこれらの端末向けにレイアウトを構成するよりもスマートフォン用レイアウトが崩れないように努力したほうが良いでしょう。

600dp

image 7インチタブレットの大半は短辺が600dp、長辺が960dpとなっています。 そのため、7インチを含むタブレット向けリソースはsw600dpで区別できます。 sw600dpは幅や高さではなく短辺による指定のため、端末の向きに影響されないことに注意しましょう。 7インチ以上のタブレットで横向きだけ区別したい場合はsw600dp-landまたはw960dpを利用します。

720dp

Android Developersでは10インチタブレットを判別する方法としてsw720dpが挙げられています。 ただし、近年発売された10インチタブレット端末のほとんどは短辺800dpとなっているため、sw720dpの境界テストは難しくなっています。 sw800dpに引き上げようにもアスペクト比の異なるNexus9などが768dpとなっているため、なかなか変更できません。 10インチタブレット向けにはひとまずsw720dpで設定し、768dpと800dpの2種類で確認したほうが良いでしょう。 10インチタブレットの横向きだけ区別ためにsw720dp-landが利用できます。